求人誌に出し、ハローワークにも出し、紹介も頼んでいる。それでも運転手が集まらない——多くのバス会社が同じ壁にぶつかっています。「もう昔のやり方では人が採れない」。これは気のせいではなく、業界全体に起きている構造の変化です。この記事では、なぜ採れないのか、そして求人広告の前に何をすべきかを、数字とともにお伝えします。
時計の針は止まらない——あと数年で「回らなくなる」
まず、今の業界がどんな状況にあるか。冷静な数字から見ていきましょう。
(全産業平均より10歳以上高い)
全産業平均より10歳以上高い水準です。今いる運転手の多くは、数年のうちに定年を迎えます。一方で、若い世代はほとんど入ってきていません。人材の奪い合いも激しく、路線バス運転士の有効求人倍率は7.66倍(令和6年度・厚生労働省 job tag)。1人の求職者を、何社もが取り合っている状況です。
今は回っている会社ほど危ない
「うちはまだ何とか回っている」——その会社こそ要注意です。今のドライバーが一斉に引退する数年後、補充が利かず、便を維持できなくなるおそれがあります。これは「いつか来る話」ではなく、すでに時計が動いている問題です。
すでに始まっている、減便・廃業のドミノ
人手不足は、もう現実の倒産・廃業として表れています。さらに2024年4月からは、運転手の残業に上限規制が入りました(いわゆる「2024年問題」)。これによりダイヤを維持できず、減便・廃止に追い込まれる会社が急増しています。
(調査対象127社中98社)
減便・廃止の理由として、ほぼすべての事業者が「運転手(人手)不足」を挙げています。人が採れない → 便を減らす → 売上が減る → さらに採れない。この負のスパイラルに入ると、会社は候補から外れやすくなっていきます。
若者の8割は「SNSで会社を調べる」
では、どうすれば若い人に来てもらえるのか。ここで決定的に重要なのが、求職者の「探し方」が変わったという事実です。
この数字は就活生を対象にした調査ですが、若い世代が会社を「SNSで調べる」のが当たり前になっていることをよく表しています。バス運転手の採用は中途採用が中心のため全員に当てはまるわけではありませんが、SNSでの発信は、特に若い世代を採りたい場合に有効な打ち手です。求人を見て興味を持った人がSNSで会社の様子を知ると、「ここで働いてみたい」という気持ちにつながりやすくなります。逆に、検索しても何も出てこないと、その一歩を踏み出してもらいにくくなります。
若者が会社選びで最も重視すること
- 会社選びで重視されやすいのが「社員の雰囲気」。給料や知名度だけでなく、「どんな人が働いているか」を見ている。
- その雰囲気を伝える場所が、ホームページの採用ページとSNS。
- 逆に、検索しても何も出てこない会社は、判断材料が少なく候補から外れやすくなる。
待遇では戦えない。だから「見せ方」で差がつく
正直なところ、給料や休日だけで大手と張り合うのは簡単ではありません。しかし若者が見ているのは、お金だけではない。「どんな人が、どんな表情で働いているか」です。ここは、規模に関係なく、伝え方次第で勝てる土俵です。
実際、同じドライバー職である運送業界でも、SNSで現場の様子を発信することで会社の印象が変わったという声があります。「SNSで見た社長や社員の表情で、業界の暗いイメージが変わった」といった具合です。立派な動画も、広告費もいりません。普段の仕事と職場の空気を見せるだけでも、十分に伝わります。
求人広告の前に、やるべきこと
求人広告は、出した瞬間だけ効果があり、止めれば消えます。しかしホームページの採用ページとSNSは、24時間あなたの会社の魅力を伝え続ける「自前の採用窓口」です。広告にお金を注ぎ込む前に、まずこの窓口を整えること。それが遠回りに見えて、一番の近道です。
NANAMI Designの場合
NANAMI Designはバス業界に特化し、ホームページ制作とSNS運用の両方に対応しています。代表自身がバスの現場を知っているからこそ、「若者に響く見せ方」「現場の魅力の伝え方」を一緒に設計できます。
採用ページの新設、SNSアカウントの立ち上げ・運用代行まで、無理なく始められる形でご提案します。「何から手をつければいいか分からない」——その段階から、無料でご相談いただけます。


